むし歯治療は、むし歯の大きさにより神経が残せるかどうかで
治療手順や回数が異なります。

-神経が残せる場合
むし歯が神経まで達していない場合は、神経を残した状態でむし歯を削った部分の形をプラスチックの材料（コンポジットレジン・CR）で修復します。むし歯の範囲が大きく、CRで対応できない場合は型取りをし模型上で詰め物や被せもの（インレー、クラウン）を作ります。治療回数は1回から2回です。

-神経をとる場合

歯周病は「歯の周りの病気」、つまり歯ぐきや歯を支える骨に炎症がおこる病気です。炎症を起こしているのはプラークや歯石の中にいる歯周病細菌ですから、治療ではこの歯周病細菌（プラーク、歯石）を除去します。

　まずは超音波によるプラーク・歯石除去を行います。ここでは歯ぐきよりも上の部分に付着した汚れを落とします（一般的なクリーニングと言われる作業にあたります）。治療回数は1?2回です。歯石や着色の付着状況によっては治療回数が増えます。歯ぐきよりも下の部分に歯石がついてる場合は、歯ぐきの中に器具をいれて歯石を除去します。この治療は麻酔をして行います。歯石の量に応じて治療回数が異なります。歯ぐきの奥深くまで歯石が付着している場合は、歯ぐきを切開します。

　歯周病は歯周病細菌によっておこりますが、ここに「強いかみあわせ（食いしばりや歯ぎしり）」が加わると症状が強くなったり、歯周病の進行が早くなることが分かっています。プラーク・歯石除去と並行して、食いしばりや歯ぎしりの治療も行います。

歯周病の進行